体の冷えは放っておいちゃダメ!

平熱ってどれくらいありますか。最近の若い人達や子供は平熱が35度台だったりするようです。

体温が低かったり、体が冷えていると、体は熱をこれ以上逃がさないように血管をキュッと収縮させて血液をあまり流れないようにします。すると体の末端のほうでは十分な血液が流れないので、酸素や栄養も行き届かなくなります。そうなると免疫機能が低下するなどして病気にかかりやすくなってしまうんですね。

免疫機能のアップはがん予防にもつながるので、ただの冷えと甘く見てはいけません。万病の元だったりもするんです。さっそく冷えケアをしましょう。

手足の冷えを解消する



体内の熱は筋肉で作られます。でも女性は男性に比べると筋肉量がどうしても少ないので体が冷えやすいんですね。手足が夏でも冷たいという女性けっこういます。

もちろん手足にも血液は送られているのですが、心臓から遠いために指先の方までくる間に冷えてしまいます。その冷えた血液が心臓に戻されると体全体が寒くなってしまうので、心臓は手足にあまり血液を送りたがらなくなります。そのため手足がいつも冷えたままになってしまうんです。

ではどうすればいいのか。まずは体全体を温かいと感じさせることがポイントです。体が温かいなと思うと安心して手足まで十分な血液を送ってくれるのです。寒さを敏感に感じるのは腰と言われています。腰にカイロを貼ったり、腹巻きを利用したりして温めましょう。

また手が冷えるときは二の腕も冷たくなっていると思います。とくに二の腕の後ろの部分を温めましょう。インナーウェアをタンクトップではなく、半袖にすると手の冷えがずいぶん違うはずです。

足の冷えは膝の後ろを温めるのがポイント。膝の裏は血管が皮膚の表面近くを通っているので、血液が冷やされやすいんですね。なので、タイツや膝のサポーターなどを利用すると良いです。

そしてやはり少しでも筋肉量を増やすことも大事だと思います。もちろんすぐに筋肉量が増えるわけではありませんが、運動をすることで血流もよくなって手足の冷えはすぐに解消されます。私はランニングを秋から始めたのですが、この冬は手足の冷えをほとんど感じずにすみました。もちろん今年は暖冬だったということもありますが、運動のおかげでもあると思っています。


湯冷めを防ぐ



お風呂からでた後、すぐに湯冷めしてしまっていませんか。寒い時期はとくに、体が温かいまま布団に入れば気持ちよく眠れるのですが、体が冷えきってしまっていると寝付けなくてたいへんですよね。

湯冷めしないためにはぬるめのお湯に長く浸かること。40度以下が目安です。体が温まるまでは時間がかかりますが、冷えるのにも時間がかかります。逆に熱いお湯に浸かるとすぐに体は熱くなりますが、お湯から出ると体はすぐに冷やさなくては!とがんばるのであっという間に冷えてしまうことがあります。

湯冷めを防ぐには入浴剤の利用もおすすめ。入浴剤の成分が皮膚をおおって、体から熱が逃げないようにしてくれます。温泉に入ると湯冷めしにくいのも同じような現象です。

そしてお風呂からでたら、全身にボディクリームを塗りましょう。体の水分を拭いたらすぐにです。皮膚に油分の膜ができることで体温を逃がしにくくしてくれます。

また体を冷やさないようにするには首と腰を温めます。タートルネックの部屋着やネックウォーマー、腹巻きなどをして湯冷めを防ぎましょう。

クーラーの冷えから体を守る



毎年のように猛暑、猛暑と言われていますが、一日中熱いところにいる人はほとんどいませんよね。ほとんどの人はオフィスのクーラーのよく効いたところにいるのではないでしょうか。

しかも夏は外に出ればすぐに汗をかきます。汗が蒸発するときに熱を奪うので体はあっという間に冷えます。熱い季節だからこそ体が冷えてしまうんですね。

冷房で寒い室内と熱い屋外、どちらでも快適に過ごせるように服で調節しましょう。室内では首と二の腕のうしろ、腰、膝の裏を冷やさないようにします。ノースリーブではなく半袖をきたり、首にはスカーフをまいたり、腰にはストールをまいたりなどすると保温できますね。

また汗をかいたらそのままにしておかないですぐに拭くか着替えるかしましょう。

膀胱炎にならないために



女性は膀胱炎になりやすいと言われています。尿道が短いので、菌が膀胱に入りやすいんですね。そして、膀胱炎になりやすいのは体が冷えている時。免疫機能が低下しているために、菌が繁殖しやすいんです。とくに腰回りは温かくしておきましょう。

膀胱炎になるとたびたびトイレに行きたくなります。そして排尿時に痛みをともなうように。なんともいや~な痛みなんですよね。膀胱炎かなと思ったらすぐに病院を受診しましょう。抗生剤を飲むなどして治療をしないと何度も繰り返すようになったり、進行すると腎盂炎になってしまいます。

また水分をたっぷりとって、尿の量も増やしましょう。トイレは絶対にがまんしてはいけません。菌が繁殖する前に尿といっしょに排泄してしまえば膀胱炎にならずに済みます。

ただ水分をとるときは冷たいものはなるべくさけ、常温あるいは温かいものをとるようにしてください。冷たいものばかりですと胃腸にも負担をかけてしまいます。